こんばんは、ヒロックスの元木です。
高い革靴、安い革靴の違いってなんだろう?
革が違うのか、それとも製法なのか、ブランドの価値なのか…なんなのか。そのあたりを掘り下げて考えてまいりたいと思います。
それぞれのメリットやデメリットがあるでしょうが、それも踏まえて革靴への理解を深めていただいたり、選ぶときの参考にしていただければと思います。
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こんばんは、ヒロックスの元木です。
高い革靴、安い革靴の違いってなんだろう?
革が違うのか、それとも製法なのか、ブランドの価値なのか…なんなのか。そのあたりを掘り下げて考えてまいりたいと思います。
それぞれのメリットやデメリットがあるでしょうが、それも踏まえて革靴への理解を深めていただいたり、選ぶときの参考にしていただければと思います。
作業工程が多い製法ほど、そして人の作業が多い製法であればあるほど、材料費や人件費がかかるのは想像に難くありません。
材料費も作業工程も少ないという意味ではマッケイ製法の方が価格的メリットがありますし、グッドイヤーウェルテッド製法よりもハンドソーンウェルテッド製法の方が手間がかかるというのは、一般的に認識されていることだと思います。
しかし、マッケイでも20万円を超える革靴もあれば3万円の革靴もある。また、9分仕立てのハンドソーンでも、20万円する革靴もあれば5万円しない革靴もある。
ということは製法だけで革靴の価格にすごく大きな差が出る、という話ではないようです。
しかし、これはあくまで製法の名前だけにフォーカスしたときの話。話はもう少し複雑かもしれません。
例えばハンドソーンであれば、『誰が作業するのか』という付加価値は大いに商品の価格に上乗せされると考えます。
何十年にも渡ってすくい縫いをされてきて、締めるところ・締めないところを使い分けることのできる職人さんが縫うハンドソーンと、人件費を抑えるためにアジア圏で縫われているすくい縫いとでは仕上がりや履き心地に差が出るということも十分考えられます。(あくまで予想の話)
所謂、職人技と呼ばれるやつですね。

一定期間あたりの生産足数によって靴の価格が変わってくることも想像できます。
まず『月に何足生産されるか』という話です。
グリーンの工場を見学させていただいたとき、逆に驚いたのは作業工程や設備に関して日本メーカーの工場とそれほど大きな違いはなかったということでした。
グッドイヤーウェルテッド製法で使われるラスティング(吊り込み)の機械は古いとか新しいという違いはあれど、仕組みとしては同じ機械でした。(ちなみにヒロカワ製靴さんの吊り込み機の方がパッと見新しい機械でした。)
しかし、エドワードグリーンとスコッチグレインでは価格に大きな違いがある。ヒロカワさんは1日300足生産されているところ、グリーンは月に300足。商品の価格設定が違って当然です。
このあたりはどちらが良い悪いではなく、単純にブランドの考え方によるものです。
次は『一足につきどれくらいの時間をかけて生産されるか』という話。
底付け後、木型が靴の中に入っている時間が長いほど、アッパーの革がその形を記憶します。うねりを伴う立体感のある木型でも、時間をかけることで木型を抜いてもその形の靴が仕上がります。
また、釣り込むことでアッパーは伸びるので3回釣り込み直してようやく靴に仕上げるメーカーもあります。そうなれば当然1足にかかる手間も増えるので、高くなって当然です。
よくよく考えてみると、あの平面の革を切ったり縫ったりしてあれだけ立体感のあるものに仕上げるということが驚くべきことですね。

ステッチ。革靴の縫い目の話です。
ステッチの目、つまり縫い目が細かい方が靴の見た目が繊細になりやすいですが、逆にミシンが革を送る速度が遅くなるので作業に時間がかかります。1足なら大したことないように感じますが、それを何足も何足もつくるとなるとチリツモです。
一方で、縫い目の幅が広いと作業スピードとしては早くなりますが、長く履いていると革が伸びてステッチの糸が切れてしまうこともあるようです。メーカーもそれをわかっているので、アッパーの内側に補強材をつけたりすることがあるようです。
というわけで、どちらがとうというのはわかりませんが、そういったところも靴を選ぶ上では楽しみのひとつかなと思っています。

安いとか高いと、いろいろ例を挙げて書かせていただきましたが、靴の価値はどちらが正解ということではないと思うんです。好きなものを買ったらいい。
安価な靴だからと言って質が低いかと言えば必ずしもそんなことはないはずです。昔ながらの製法や工程で作ったらとんでもなく高価になるものを、工夫をこらして安価に提供してくださってるとも言えるわけですから。
でも高い靴には、言葉では言い表し難い独特の雰囲気や美しさがあります。確実にある。
靴好きの方々も同じように感じていらっしゃると思います。これは恐らくスーツや時計でも一緒。何か好きなものを追い求めるって、人生を豊かにしてくれる気がします。ロマン。
そんな靴に対する審美眼を磨きつつ、これからも革靴の魅力を発信していきたいと思います。
ただ個人的には足に合うかどうかということについても、革靴を選ぶ基準として優先していただきたいと思います。
我々消費者は靴の合う合わないを見定める目を養う必要があるし、そのためにメーカーもそれを発信・啓蒙する必要があると思っています。僕も微力ながらそれを地道に発信していきたいと思っております。